2層式洗濯機から学んだこと

 ひょんな事がきっかけで、2層式洗濯機を使うことになった。水をいれれば入れっぱなし、回転が止まっていても気づかない・・一回目の洗濯には2時間もかかってしまい干す時間帯を見逃してしまった。洗濯機を前に30分くらいはおつきあいしなければならないことにイライラしていた。時に、何度すすいでも水が汚い。なぜだろう?そして、しばらく経ってから洗濯物と洗剤の量の関係をよくわかっていない自分に気づいた。

 昔、友人宅から海水浴へ行き、2層式洗濯機を借りたことがある。友人宅では父親が洗濯当番で、「そのくらいだったらホンのちょっと洗剤を入れればいいよ。」と教えてくれたのを思い出した。そういえば、洗剤の裏に洗濯物の量に合わせて洗剤量を決めましょうという注意書きに気づいたことがある。しかし、自動洗濯機で表示されるマークをみて洗剤を入れていただけだった。

 洗剤が多いと、普段は2回で終わるすすぎが3回かかってしまう。それ分だけ水を費やすことになる。また、汚れ具合い合わせて水と洗剤の量をコントロールすることで、自動洗濯機よりも水を効率的に使うことができる。こんな大切なことにこの歳まで気づかなかった自分が恥ずかしい。きっと、一つ上の世代の先輩方はみなわかっている事なのだろう。自動洗濯機という便利なモノに慣れてしまい、2層式洗濯機は古くさくて困るモノと決めつけていた自分を反省した。すぐに自動洗濯機に入れ替えようと思っていたが、いましばらくこの2層式洗濯機におつき合いいただき、水の大切さを実感しようと思う。

 そして、体験の大切さをあらためて実感することになったこの気づきを、日頃の生活の中で次の世代に伝えていこうと心に誓った。

 

 

 

 

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